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2023.02.01

私の母子健康手帳の思い

今まで私は母子健康手帳のことを、赤ちゃんの記録や予防接種の情報を記入するだけの記録帳だと思っていましたが、そうではなく、新生児から幼児期の健康記録や、子どもの情報が書ける場所があったり、保健サービスの支援をしたりなど、一冊の手帳なのにとても使い道が多くて驚きました。昔は戦時下で食料がなく、妊婦の方も一人分の食料しか貰えなかったが、妊産婦手帳を見せれば二人分の食料を配給してもらえるというのがとても良いアイデアで、優しさを感じました。本学を創設された瀬木三雄先生がもしドイツに行っていなかったら、ムッターパスを見つけられなかったら、実際よりももっと多くの妊婦や赤ちゃんの命が失われていたのではないかと考えてしまいました。瀬木先生には本当に感謝しかありません。私も瀬木先生のように、自分で考えて行動できる人になりたいと思いました。

母子健康手帳は、アジア・アフリカを中心に50以上の国と地域で導入されていて、イラストや写真を多く使ってわかりやすくするなど、それぞれの国の子育て事情にあわせて親子の健康を守るための工夫がされていたり、誰でもどこでも子育て支援が受けられるようにしたり、日本にいる外国人の親子のために、各国の言語(9言語)で書かれた母子健康手帳を発行し、外国人の方でも使いやすくなったりなど、思いやりが素敵な手帳だなと感じました。瀬木先生が作った妊産婦手帳がどんどん人の優しさや思いやりで詰まっていき、それが日本の妊婦さんや赤ちゃんを助け、今や外国人の方でも使うことができるというのは本当にすごいことだと思いました。瀬木先生からのバトンが次世代に渡され続け、色んな人が走る、そんな風に感じました。今がゴールではなくて、これからもたくさんの人が優しさと思いやりを詰め込み、最高の母子健康手帳になってほしいと私は強く思いました。

(めんだこ)

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