TOP>新着情報一覧>母子手帳の電子化

新着情報

News

2022.01.24

母子手帳の電子化

母子健康手帳があることで異なる場所、異なる専門家でも一貫した医療サービスを受けることができていることを知った。しかし、私はふとこうも思った。母子「手帳」でなくてもいいのではないか?と。

A4サイズの紙に記録をつけた方が、文字が大きくなって見やすいのではないか?確かにそうかもしれない。だが、どんどん増える記録をバラバラにならないようファイリングしなければならないのは、なかなかの手間だ。予めまとめてある上に、コンパクトで持ち運びやすい手帳の方が便利と言える。

それならいっそデジタルにしてしまえば、災害で紛失することはないし、スマホでも管理ができて便利なのではないか?そう考え調べてみると、自治体ごとに電子母子手帳のアプリが導入されていた。予防接種のスケジュールも組むことができる大変便利なものだ。しかし、まだデータの入力は手打ちしなければならないし、住所などの重要な情報が漏れてしまう可能性や、データを紛失してしまう可能性が0ではない。致命的なのが、全ての自治体で使用することがまだできない点だ。全国で電子母子手帳が利用できるようになっても、手帳とデジタルの併用でデータ紛失の対策のために、母子「手帳」はなくてはならない存在になるだろう。

昭和23年に考えられてから現在に至るまで手帳という形で使われているのは、持ち運びやすく、情報が整理されていて見返しやすいからで、電子母子手帳を使用し始めた今でも、母子手帳は必要不可欠な存在となっている。そんな母子手帳は、完全に電子化されたらなくなってしまうだろうか。もっと便利な仕組みができれば、電子母子手帳もなくなる日が来るのだろうか。なんだか寂しいような気がするが、必要とされているからこそ、時代に合った形に変化していくのだろう。

私が手にするのは母子手帳だろうか。電子母子手帳だろうか。

(食物栄養専攻 2年)

©All Rights Reserved. 愛知みずほ大学、愛知みずほ短期大学、愛知みずほ大学大学院