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2022.03.04

母子手帳の歴史と役割

母子健康手帳の原型は、昭和17年から始まった「妊産婦手帳」ということを知りました。その主要な目的として、流産・死産・早産を防止するほか、妊婦および分娩時の母体死亡を軽減することが目的だったそうです。しかしその後母子手帳になり、妊産婦自身の健康管理だけでなく小児まで拡大し、その後母子健康法に基づき「母子健康手帳」と現在の名称に変更されたそうです。ひと昔前は、現在よりも妊婦や乳児の死亡確率が高かったので、妊産婦手帳の主要な目的が理解できます。現代では、医療の発達により死亡率がかなり低くなっているので、母子健康手帳となり、主に新生児から乳幼児期の健康診査や記録、予防接種がメインとなる項目が多くなったのかなと感じました。

私の母親へのインタビューにて、年齢ごとにどんな様子だったか思い返せるのが良いという回答をいただいて私が思ったのは、首が座った時期やはいはい、ひとり歩きができるようになった時期を記載することによって発達の遅れに気づき、発達障害などの障害にも早期に気づきやすくなるのではないかと感じました。また、母子健康手帳には、妊娠期から乳幼児期までに必要な知識や予防接種を受ける時期、受けた予防接種を見やすく記載してあり、母子健康手帳があることによって予防接種の打ち忘れなどを防いでいるのだと思い、とても便利なツールだと感じました。私の手帳には母親のその時の気持ちなども綴ってあり、手帳に気持ちを記入することによって、子育ての精神的苦痛も軽減させるような役割もあったのではないかと考えます。

(めい)

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