TOP>新着情報一覧>母子健康手帳の活用術

新着情報

News

2022.03.18

母子健康手帳の活用術

母子健康手帳には主に、母親と子どもそれぞれの身体について調査し、記入する欄があり、いずれも子どもがお腹にいる頃から、生まれて6歳になるまでの変化を知ることができるようになっている。具体的にどのような内容について記入するかというと、妊娠や出産の経過から、小学校入学前までの健康状態、身長、体重等の発育、発達、そして予防接種の記録といった全国的に共通している部分と、妊娠中の注意点など、市区町村の任意で書かれている部分とがある。また、母子健康手帳をもらうには、妊娠届出書とその市区町村在住であることが分かるもの(マイナンバーカード又は運転免許証など)と、マイナンバーカード又は通知カードが必要であることが書かれているホームページもインターネット上で見ることができる。

私が母子健康手帳について調べて感じたことは、メリット・デメリットの両方があることだ。まずメリットは、母子健康手帳があることで、行政による母子保健サービスを受けることができ、妊娠健康診査の受診券や補助券を受け取ったり、赤ちゃん健康相談、個別心理相談を活用したりなど、様々な母子保健サービスを案内してもらえることだ。そして、子どもの成長を見返すことができるのもまた、メリットだと思う。一方デメリットは、紙で管理することで、紛失してしまうと中の記録まで失われてしまうこと、病院やクリニックで毎回持参し、母子健康手帳を開くのが少々面倒だということだ。

これらのメリット・デメリットを含め、母子健康手帳についてインターネットを用いて調査したところ、母子健康手帳のデジタル化という声が多く挙がっていた。しかし反対に、手帳という一つの思い出として大切に保管したいという声も見受けられた。ここで私は、一律にデジタル化するのではなく、紙と電子両方での活用が良いのではないかと考えた。今は様々なことがスマホ上で簡単にできる時代で、その中で母子健康手帳もスマホ上で操作することができれば、より母子の健康意識の向上に効果的だと考えられる。しかし、紙のように紛失するリスクと同様、データの漏洩がデジタル化のリスクとしてある。よって、アプリケーションとして普及されつつある電子母子健康手帳か、紙で手元に残すことができる母子健康手帳のどちらが自分にとって良いかを考え、より母子健康手帳について理解しておくべきだと感じた。

(佐藤真優)

©All Rights Reserved. 愛知みずほ大学、愛知みずほ短期大学、愛知みずほ大学大学院