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2021.11.05

母子健康手帳と私

自身の母子健康手帳を見た記憶がない。生まれてから大きな病気もなく、元気に過ごしている。母子健康手帳の存在は知っているが、「何のためにあるのか」を、長男が生まれるまでよく理解していなかった。長男は当時2500グラム以下で生まれ未熟児と言われていた。理由は、母親のお腹のなかにいた期間(在胎週数)や妊娠期間に対する発育状況(体重)によって分類されていたと思われる。その時に初めて母子健康手帳がこどもの成長や発達について詳細に書かれており、夫婦にとって子育てするにあたり、いかに心強い手帳であったのかを記憶している。これは、妊娠したら母子健康手帳を受け取り、妊婦健診の結果を記入し、赤ちゃんが生まれたら、子どもの体重や身長、予防接種の記録を書く。このように妊娠・出産・子どもの健康の記録が一冊にまとめられていること、保護者が手元に保管できる形態であることを兼ね備えた母子手帳は、日本独自のシステムである。我々は、当たり前のように母子健康手帳を使用しているが、使い方や記録内容も踏まえ、今後どのような関わりが創れるのか楽しみである。

(中島和成)

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