新着情報

母子が健康でいるために

母子健康手帳は、妊娠、出産、新生児および幼児期の健康記録と情報、さらには子どもの成長と予防接種の情報をカバーし、妊産婦、新生児、子どもへの保険サービスの統合も支援している。母子健康手帳の義務として、妊娠した者は速やかに市町村長に妊娠の届け出をしなければならず、市町村は届け出を受けて母子健康手帳を交付するため、妊娠した者は国籍や年齢に関わらず交付を受けることができる。交付を受けてから子どもが7歳になるまでは使用することが多く、長期間利用することになるため、大切に保管する必要がある。

妊娠中の母親と生まれた子どもの健康の記録を一冊の手帳で管理することができ、保護者が健康記録や医療情報を家庭で持つことができるところが母子健康手帳の大きな特徴である。妊産婦や乳幼児は、健康であっても急激に状態が悪化することがあるため、保健上の配慮を要するし、乳幼児期の健康は、生涯にわたる健康づくりの基盤となるため、特に重要である。また、母子健康手帳の役割は健康教育だけでなく、女性や家族に手帳の使い手としての当事者意識を生み出す役割もある。その他にも、妊娠中の母親や幼児の体調が急変したときに、手帳を持っていれば速やかに処置を受けることができるという点も母子健康手帳の利点だと感じた。

（池田夏緒）