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多くの人に役立っている母子健康手帳
母子健康手帳について調べた中で興味深かったことが3つある。1つ目は、戦時中からの長き歴史だ。母子健康手帳を私は勝手に 平成になってから誕生したものだと勘違いしていた。しかし調べていくと、第二次世界大戦から徐々に確実に進んでいたことを知り、そんな昔からその片鱗があったなんてとても驚いた。その背景には、戦時体制下による徴兵制度での極端な人口増加施策の一環であったことなど、その長い歴史の中には様々なことがあり、それらがあって母子健康手帳が誕生したことは全く知らなかった為、歴史を知ることはとても面白かった。
2つ目は内容だ。私は今回調べるにあたり初めて母子健康手帳の中を見た。驚いた。こんなにも詳しく作られているとは思わなかった。妊娠中の記録から予防接種や歯科検診の記録、それだけでなく妊娠、出産、育児のアドバイスや注意点、妊産婦の栄養のとり方まで事細かに書かれており、まるで育児書のようだった。こんなにも大ボリュームな内容の上、父親も育児に積極的に参加できるようなページの増加など、現代の育児のスタイルに合わせるのはすごいことだ。きっとこの先も多くの人の役に立つと思った。
3つ目は、母子健康手帳の海外での普及だ。今や世界30か国以上に導入されている母子健康手帳。日本だけでなく、特に途上国に多いのは、その状況を変えるために妊娠、出産、産後と継続的に見守る仕組みが必要だからだそうだ。母子健康手帳の導入以降、突然対応する医師が変わっても、一貫して母子の健康を見守ることができるようになった。このように国境を越えて多くの人が利用している母子健康手帳。今までこの愛知みずほ短期大学の瀬木三雄先生が考察したものだとは知っていたが、今回調べていく中で初めて知ること、学ぶことがたくさんあり、調べれば調べる程様々なことが学べて発見もあり、さらに詳しく調べてみたいと思うようになった。
(オフィス総合コース 2年)