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2021.06.25

世界にも普及している母子健康手帳

母子健康手帳について今回調べてみて、私は以下のように感じました。

一つ目は、発案された当初の目的が、人口増加である事に対し驚きました。当時が太平洋戦争の直前という事と、1941年の人口政策確立要綱の「1夫婦5児」という日本軍の徴兵制度により、国民に対し、妊産婦手帳を所持していると物資が優先的に給付されるなど、仕組みとして機能させていたことに対しても驚き、現在に続いているのだと感じました。

ふたつ目は、母子健康手帳が、世界に普及していることに感銘を受けました。戦争前に発案され現在に至るまで発展を続けてきた日本独自の母子手帳が、1980年代に研修で日本に訪れていたインドネシアの医師が手帳の有効性に着目し、国際協力事業団の働きかけ、国独自の工夫を施した事により、手帳の普及に成功した事、そしてその成功により、独立行政法人国際協力機構が、南アメリカやアフリカなどでの普及を進めていること、また、インドネシアもパレスチナやアフガニスタンでの普及に協力していることに対して、感銘を受けました。

様々な環境、国々によって変化をもたらした母子健康手帳に対し、知らなかった事が多々あり、とても興味深かったです。過去には過去の時代にあった内容、そして現在において適切な内容であること、これから先、私自身も使用する立場にあることで、どのように変化しているのか、また世界各国への普及が今よりもどれほど広がっているかが楽しみです。

(オフィス総合コース 2年)

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