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2023.01.25

もっと存在を知って欲しい

母子健康手帳という名前はよく聞くし存在は知っていたが、何が書いてあるのかはほとんど知らなかった。よって、今回母子健康手帳の中身を見る機会が得られてとても勉強になった。

母子の健康状態や乳幼児期の発育曲線などが記載されているだけでなく、事故の予防や応急手当の方法といった安全面に関する記載があることは、妊産婦にとって気をつけるべきことが分かるため、とても便利だと感じた。また、乳児と幼児それぞれの細かい時期で心得ておくとよいことが書かれている育児のしおり、妊娠中や産後の食事で食べておくと良いものなど、コツや指導などの記載も多々あった。困った際にはこれらを参考にできる。

母子健康手帳を読んでいくうちに、その歴史にも興味を持ち調べてみた。母子健康手帳は、その名前で呼ばれる前は妊産婦手帳や母子手帳と呼ばれていたこと。日本だけでなく、世界でも少しずつ発行され始めていることなどを知ることができた。調べていて私が特に驚いたことは、戦時中などの物資が少ない時代に、母子健康手帳(当時は妊産婦手帳・母子手帳)があれば優先的に物資をもらえるなど、配給手帳としても使用されていたことだ。おなかに子どもがいるとより栄養が必要なため、その証明として使用していたのだろうかと考えた。

また、現在では多くの自治体で父子手帳というものも作成されている。母子健康手帳と一緒に貰えるため、父親も積極的に育児に参加してほしいという呼びかけの動きが広がっているのだなと感じた。父子手帳は、法律で定められていない。そのため、内容が自治体によって違ったり、インターネットで見られたり、ダウンロードができたりと様々あるようだ。とある自治体では、紙の母子健康手帳を補完し、スマートフォンでも利用できるサービスを提供しているそうだ。デジタルで情報を残す、気軽に家族で確認することができるなど、便利になっていると感じた。それと同時に、家族で子育てについて考えやすくなってきているのではないかと考えた。

自分の母子健康手帳を確認した際、当時の自分の様子や健康状態を振り返ったり、新しく知ったりすることができて、こうして形に残り見返すことができるのはとても良いと感じた。日本や少数の国々だけでなく、世界中で母子健康手帳の存在を知ってもらい、使っていってほしい。

(わたあめ)

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