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2023.02.17

あらゆる場面で活用することができる便利なツール

母子健康手帳の原形は、昭和17年から始まった妊産婦手帳である。当時は第二次世界大戦時で、子どもは次世代を担う「少国民」と呼ばれ、出産が奨励されていたが、妊娠・出産の体制は現代ほど整っていなかった。年間の妊産婦の死亡や死産も多かったことから、当時の出産はまさしく「命がけ」であったと思われる。そのような中、妊娠中の問題を早期発見・早期治療したり、早産の予防をしたりする上で妊娠・出産の管理は大変重要であるため、当時から母子健康手帳はなくてはならないものであったと想像する。今では妊娠が確定したら母子健康手帳をもらうことが通常になっているが、歴史を学んで改めて母子健康手帳のありがたみを感じた。

次に内容について、「妊産婦手帳」の頃は、出産の状況、妊産婦・出産児の健康状態の記録などが主であったが、「母子手帳」になると、産後の母の状態や、乳児から小学校就学前までの健康状態の内容が追加された。名称が「母子健康手帳」になってからは、発育障害の早期発見に役立つような設問が追加されたり、歯科保健の記載等が設けられた。平成14年の改正では、保護者の不安をあおらないように離乳の状況や乳幼児身体発育曲線に幅をもたせるなどの工夫もされていて、年々母子健康手帳が進化していることは大変すばらしいことだと思う。

母子健康手帳は、妊娠中と出産時の母子の状況、子どもの成長や発達、予防接種などの記録が書かれていることから、あらゆる場面で活用することができ、家族及び医療関係者と情報共有する上で大変便利なツールである。母子健康手帳は市町村によって形式が異なるので、統一した方がより一層使いやすいのではないかと思うが、今後もさまざまな進化を遂げ、今後、妊娠・出産を控える多くの女性及びその家族にとって、有効活用できるものであることを願う。

(M)

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