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私にとって「母子健康手帳」とは

母子健康手帳には、母子の健康状態や記録が細かく詳しく書かれており、とても内容が深いものだと感じました。母体についての欄には、健康状態や妊娠状態の過程だけではなく、その時期の職業や環境、体調の変化や歯の状態など、思っていた以上の記録がありました。これらの記入項目を見て、出産により母体に大きな障害が起こる可能性があることを理解するとともに、命の危険がある中で出産をしてくれた母親への感謝の気持ちが今まで以上に大きくなりました。また、この母子健康手帳にある母親（両親）学級受講記録には数多くの記録が残されており、母親の大きな不安をそこから感じることができました。私が第一子ということもあり、その不安は本当に大きいものだと思い、実際に母に聞いてみました。すると母は、「暇だったから行っただけ」と言っていました。当時の本当の気持ちを聞いてみたかったです。

子どもについての欄では特に保護者の記録が印象的で、母の手書きで私の性格やいつから何ができるようになったか、いつから話せるようになったのかなどが細かく記入されており、私の成長記録がしっかり書かれていました。また好きなもの・好きなことや出来るようになったこと、親子関係や友人関係なども記入してあり、楽しそうな雰囲気がその記述からみて分かりました。

予防接種については一覧にすべて記入されていて、幼いながら色々な注射を打っていたことにとても驚きました。それも各種類で何回目と一回だけでないものが多く、これから保育士になる身として、予防接種の種類や、乳児・幼児にかかりやすい病気などをしっかりと把握して、保護者に専門的なことを伝えていかなければならないと感じました。より正確に伝えることで、園の中での感染や保護者の不安が少しでも軽減され、よりよい子育てに繋がるので、これからもっと多くのことを学んでいかなければならないと思いました。

母子健康手帳は、子どもの成長が実感できる他に、子どもや母体の健康も確認できる点がとても有能で、母子との関係を繋ぐ素敵な手帳だと感じました。母のその時その時の心情の記録を見ると、母の私に対する思いがとても伝わってきて、産んでくれた母への感謝の気持ちが今までよりもさらに大きくなりました。これから親になることがあったら、子どもの成長を今の私の母のようにたくさん記入してあげて、母と子どもを繋ぐ素晴らしい手帳にしたいと思いました。

（T）