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2021.11.12

母子手帳デジタル化への期待

子ども達の母子手帳を久しぶりに開いてみた。子ども達が小さかったころは、定期検診や予防接種、病院受診時など持ち歩くことも多かったが、今では引き出しにしまったままである。

ただ、専用ケースに入れ、一目でわかるようにし、大切に保管はしている。

良い機会だと思い、子ども達に「母子手帳って知ってる?」と聞いてみた。男の子だしね「知らない。」「何それ?」って言うんだろうな…と思っていたが、「聞いたことある。小さい時のやつでしょ。」だった。全く知らないわけでなく、少し「ホッ」とした。

「これが実物だよ。」と母子手帳を見せ、「この冊子には、出産前までの記録や出産時の体重、定期検診や予防接種の記録が記してあり、健康記録」と説明した。「私の宝物だけど、貴重な健康記録だからいずれ渡すね…。」という約束もした。

ん?でもこのデジタル時代、子ども達はこの冊子を活用してくれるのだろうか。母子手帳にある出産前までの記録や出産時の体重、定期検診や予防接種の記録は、大人になってからも有用であるし、貴重なデータなので、冊子のままではもったいない。

母子手帳の内容が情報管理されていれば、いつでも見られるし、家族で情報共有もできそうだ。健康管理に活用できることは間違いない。「デジタル化すべきだ!」我ながら「ナイスアイデア!」と喜んだのもつかの間、検索してみると、すでに複数の「母子(健康)手帳アプリ」なるものが存在していた。「知らなかった…。」

令和3年9月に「デジタル庁」が設置される。昨今の新型コロナワクチン対応で、日本のデジタル化の遅れや行政の足並みの悪さが露呈したが、バラバラであった行政システムも統一化されていく流れのようだ。

母子手帳をはじめ、小・中・高・大の健康記録票データ、自身の病院受診データ、処方データ、定期検診結果など、誕生からの歩みを電子データで見ることができたら、なんて画期的なんだろう。この電子データで、AIに健康相談をしてもらえそうだ。
アイデアは浮かぶが、「言うは易し行うは難し」で、私の力じゃとても無理…最後はボヤキになってしまう。ワクワク想像したり、自分の無力さを嘆いてみたり、母子手帳の話がこんなに膨らんでしまうなんて。

今後行政システムが統一化されれば、急速にデジタル化が進む。「母子手帳って昔は冊子だったの?」なんて、あと数年?数十年先にはそんな時代が来そうである。

(S・K)

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