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2021.09.27

母子健康手帳の進化

母子健康手帳が考案された背景には、第二次世界大戦前の子どもは次の世代を担う「少国民」と呼ばれていました。その際に、子どもを増やすことだけをメインにして出産を奨励していました。だから、自分は戦争をすることによって国民が減ることを想定して、出産を奨励したのであれば戦争に行った人々のことは見捨てることになるのかなと思いました。これから日本が戦争をしようとしている時に、子どもをもし出産したとしても子ども達に十分な栄養が行き渡らないのではないかなと思いました。そして、栄養が十分に行き渡らなかったために亡くなる子どもも少なからずいると感じました。妊娠中のケアという概念は乏しく出産が無事であれば良いという認識が一般的だったということは、子どもに対してのケアは行われていたが、母親に対してのケアは行われていなかったことが分かりました。だから、妊娠婦手帳が創設されるまでは母親と子どもの両方にケアが行われていなかったことを知り驚きました。また、母子健康手帳の名称と内容の変化には、なぜ妊娠婦手帳から母子健康手帳へと4回も名称が変わったのかなと思いました。それは、名称が変わるごとに中身が大きく変わっていることが分かりました。始めは簡易的なものだけだったが、細かい所まで記載できるようになったのだなと思いました。その母子健康手帳は、時代によって変わることが分かりました。母子健康手帳の役割には、妊娠中・出産・新生児・乳幼児の様々な時期を超えて母子をサポートすることを知りました。この様々な時期に合わせた多くの人が関わっていることが分かりました。そして、新生児の頃には自宅に保健師さんや助産師さんが訪問してくれることを初めて知りました。だから、母子健康手帳という形で医療や診察データを持つことによって、どんな場所に行っても同じ母子保健サービスが受けられるのだなと思いました。母子健康手帳を1冊持っている人の中身を見るだけで、母親のことや子どものことを一目見ただけで分かるのかなと思いました。

(現代幼児教育学科 2年)

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