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2023.01.16

大切なもの

母親が病院の受付で母子健康手帳を提出していた何気ない光景は何度も見ていたが、そんな母子健康手帳にこんなにも長い歴史があるとは思ってもいなかった。そして調べる前に実際に見せてもらったのだが、細かい字でびっしりと「3/12頃 目があったりすると笑う」「9/7 ソファに初めてつかまり立ちをする」など様々なことが記録してあり、少し胸が温まったと同時に、手書きで記録を残すのはとても良いことだと思った。更に、ただ記録を残すだけではなく、保健指導や育児のしおりといった役に立つ情報も載っており、妊婦が活用できる情報が記載してあるのはとても素晴らしいことだと感じた。そして妊婦だけではなく、新生児・子どもへの保険サービスの統合も支援しているという情報を知り、調べていくほど、どれだけたくさんの妊婦や子どもを助けてきたのだろうかと驚くとともに、その充実したサービスにとても感心した。

母子健康手帳が生み出されるまでの妊婦は、苦労ばかりの生活をおくるのが当たり前であったが、現代では母子健康手帳が妊婦や子を持つ親にとっての必需品となっている。自分もいつか利用する日が来るのだろうかと考える。未来のことは分からないが、もし利用する日が訪れたら最大限活用していきたいと思った。

入学する前は、自分が母子健康手帳と関係しているという自覚はあまり無かったが、とても深く関係していて、自分だけではなく自分と母親の2人で大切にしなければならないものだと理解することができた。母親が記してくれていたメモの中に「お腹の赤ちゃんが小さめと先生から話され心配。とにかく元気であってくれたらそれだけで親孝行。」というものがあり、このように母子健康手帳は、直接的に愛情を感じさせてくれる大切なものであると心から思った。

(小倉元葉)

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