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2021.10.13

母子健康手帳の歴史から感じたこと

母子健康手帳は時代に合わせて内容の改正を行い、常に進化し続けていると分かった。妊産婦手帳は、出産状況、妊産婦・出産児の健康状態を主として戦争中ということもあり、出産の前後に対応したものだった。母子手帳は、出産の状況、産後の母の状態、乳児の健康状態、小学校就学前までの健康状態、乳幼児の発育平均値のグラフ等の出産前後だけではなく乳幼児のケアや記録まで行うようになった。戦争の終息後で昭和22年に児童福祉法が公布され、保健所を中心に母子衛生行政が推進され母子手帳が定められた。妊産婦手帳の名前の通り妊産婦のためのものから母子手帳の名前に変わり、子供の予防接種の記録などが加わり母と子供のためのものに変化したことに気づいた。法律により母子手帳の変化も行われたと分かった。母子手帳の制作には瀬木三雄先生が深く関わり、妊産婦手帳に小児の内容を加え母子の健康を区別せずにつながりを持った健康管理が大切だと分かった。昭和40年母子保健法が成立されたのに伴い母子健康手帳の改名が行われ、一部改正が何度もされてきて妊産婦等の自由記載欄の拡充など使いやすさを重視していると感じた。市町村ごとで母子健康手帳を活用した取り組みが行われている。母子健康手帳をもらっても使い方がわからなかったり、記録しなかったりすることがあるので市村町での積極的な呼びかけが大切だと分かった。母親だけでなく父親の母子健康手帳の活用機会が増えたので父親にも配慮した内容に改正され、法律や条例だけではなく、男性の家庭進出や両親が家庭内で子育てについて抱え込んでしまうことが多くなりつつある社会の変化に対応し、感染症など病気に関する記録など将来必要になる情報も記録され、大人になっても大事な役割を果たしていると分かった。

(養護教諭コース 2年)

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