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2021.09.17

母子健康手帳の役割

年齢が判明してしまうが、私が誕生した年に母子手帳が母子健康手帳と改称されてその内容の充実が図られ、現在の母子健康手帳に原型が出来上がった。すなわち、医学的記録のほかに妊娠、出産や育児の情報が充実するとともに、妊娠中の経緯や標準的な16回の検診の記載が出来るようになり、保護者の記録欄も加わり、妊娠から育児に至る育児日記的な記録の性格も付与されるようになった。こうして、母子健康手帳は、「情報」と「記録」の二つの側面を持つ母子の健康を守る重要なツールとなったのである。昨今のコロナ渦における環境の変化で、体調を崩す子どもが多くなる中で、母子健康手帳は必要なときに本人に代わって、医療者に成長の情報を伝えるために非常に重要な役割を担っています。また、母子健康手帳の記述により、妊娠中の母親の気持ちを自らが大きくなって知ることで、自分の生まれてきた価値に気づく素晴らしい道標となっています。女子教育の学び舎である本学において、改めて母子健康手帳の重要性を感じてほしいと思います。

(一教員として)

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